Sunday, November 26, 2017

アラザルvol.10 「芸術/音楽、そして世界と主体3 即興の到来」への補助線

アラザルvol.10によせた原稿、「芸術/音楽、そして世界と主体3 即興の到来」について、印刷された本文だけでは伝わりきらない部分などを補足したいと思います。

part2があるかは未定ですが、とりあえず論考で取り上げた音楽作品について、YouTubeで見つかるものを貼っておきます。

Eric Dolphy - Outward Bound

ドルフィーの初期作。ハードバップ的でありながら、そこからの離脱も感じさせる佳作。


Eric Dolphy - At The Five Spot, Vol. 1

ドルフィーがブッカーリトルと組んだコンボでの名盤。冒頭ファイヤーワルツでのアルトの奔放なソロは必聴。


Steve Lacy, Derek Bailey / Company 4

本論ではベイリーの音源について具体的には触れなかった。ここでは個人的に愛聴しているスティーヴ・レイシーとのデュオ作である本作をあげる。レイシーの演奏は特に演奏技術の面で比較的トラディショナルな要素を引き継いでいるが、むしろそれによってベイリーとの対比が際立っており、演奏にも緊張感を与えている。


AMM / The Crypt

コーネリアス・カーデューが参加しているAMMの名盤2枚組。
「Coffin Nor Shelf」という曲もあるはずなのだが発見できず。

Like a Cloud Hanging in the Sky?
Neither Bill nor Axe would Shorten its Existence

Friday, November 17, 2017

批評誌アラザルvol.10

批評誌アラザルvol.10、ついに11/23(木・祝日)の文学フリマで初売りです。ブースは(カ-72)です。僕は「芸術/音楽、そして世界と主体3 即興の到来」というタイトルで寄稿しています。連載3回目にして最終回。ようやく語ろうと思っていた即興について論じることができました。結構時間もかけて書いたので(とはいえ最後締め切りにあわせて脱稿した感じになりましたが)、是非読んでもらいたいです。もちろん僕以外の原稿も力作が揃っています。

また企画ものとして『スウィングしなけりゃ意味がない』の佐藤亜紀氏のインタビューがあります。西田さん渾身のインタビューで、軽快だけど読み応えのあるものなのでこちらもお楽しみに。

あと、今号ではカバーデザインも担当しました。実は前から機会があればやりたいと思っていたけどなかなか思い切りがつかなかったのですが、今回諸々の経緯で担当することになりました。極限までミニマルな感じにしましたが、実際印刷あがってきてどんな感じになるか。若干の不安とともに楽しみにしているところです。

今後文学フリマ以外でも買えるようにできると思いますが、文学フリマでは特別価格にて提供予定なので是非足を運んでください!(しかし僕は事情により参加できないのです。残念!)

第二十五回文学フリマ東京 開催情報

http://bunfree.net/?tokyo_bun25

アラザルTwitter: @arazaru