Monday, September 15, 2008

近況

ずいぶんと更新してませんでしたので、最近の近況報告を。
しかし、一体誰に対しての近況報告なのか、という点に関しては依然として不明。

■映画
宮崎駿『崖の上のポニョ』
押井守『スカイ・クロラ』

■ライブ
Direct Contact vol.2 (1日目、3日目)

■展示
世田谷美術館 ダニ・カラヴァン展(イベントとして大友良英他のライブ)

■本
古川日出男/『LOVE』、『ベルカ、吠えないのか?』


あれ、こんなもんか。もう少しは見てた気がしてたけれども。
少なくともここに上げた作品はどれも良かった。

『スカイ・クロラ』はつい昨日見たのだけれども、これは最近見た映画の中で特に印象に残る作品であった。僕は少なくとも意識して押井守の作品を見たことは皆無で、だから今回の映像を見て、あ、この感じの映像作品を作っているのが押井守だったのか、ということに遡及的に気づいたくらいな訳だが、映像、そして物語の展開と各シーンごとのタイミングの感じ等、色々思うところがあった。
そして、やはりアニメーションとしての作品の完成度の高さはさすがである。僕はアニメーション映画についての知識はほとんどないようなものなので、本作の映像のクオリティに関してどのように評価されるべきか詳しく理解できる訳ではないが、しかし3DCGのシーンの完成度と、2Dアニメーションのシーンとの接続、あるいは同居の滑らかさは、もはや手書きであることやCGであることの意義を無効化してしまっているように感じた。
で、今スカイクロラのサイトから予告編を見てみたんだけれども、これ、本編見る前には見ちゃダメだな。色々だしすぎだ。うーん、本編の完成度は高いのに。予告編も押井守が作っているのだろうか?違うと思うが、もうそうだとたらちょっと考えものだ。

ダニ・カラヴァン展は舞台装置についての展示と、一つだけ大きな壁画風の作品がとても良かった。緻密で幾何学的で、そして作品が展示、あるいは上演される場と協調するための作品。そして閉館してからのイベントとして大友良英+Jim O'Rourke+Sachiko M+ユタカワサキのライブがあって、これもすばらしかった。彼らの演奏も、カラヴァンの作品群が展示される場と、それぞれのミュージシャンが発する音がそれぞれ作り出す音響空間が、展示場という場に様々な音色の勾配を作り出しており、刺激的な内容であったと思う。

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