Wednesday, June 11, 2008

日記 2008/6/11

SuperCollider

・マイケル・ナイマン『実験音楽』読了。各時代ごとの実験音楽の成果についての評価を集めた、資料として価値のある本だった。良くも悪くも、ナイマンの思想や作品に対しての批評的立場を明らかにするためのものではなかったと思う。ただ、どのような「実験」が当時の音楽の先端で起こっていたかを知る貴重なドキュメントである。

・非常に安易な影響の受け方だが、その『実験音楽』を読んで、ちょっとアイディアが浮かんだのでコンピューター用の音楽作品を作っている。作っているといっても、作曲=コンセプトみたいなものなので、すでに作曲は終わっているが、プログラムを書いている途中なので音はまだ無い。名前もまだ無い。ちなみに音を鳴らす部分はSuperCollider、コントロールする部分はRubyで書く予定。

SuperColliderはイマイチこれまで使えるようにならなかったのだが、今回調べながら書いてみて、少しだけ前進した。鳴っている音を滑らかに変化=コントロールする、という普通のことなのだが、今までは単純にやり方がわからなかったため、別にMax/MSPでいいじゃん。ということになっていたのだ。今回は同時に相当たくさんの正弦波を扱う予定なので、そういうのはMaxではできないためSuperColliderに。あとは「滑らかに」っていうコントロールのクオリティはMaxだとイマイチだが、SuperColliderは相当良い。

・ちなみに、名前がついていないと書いたが、こういうプログラムとかって大元の名前が決まっていないといろいろ不便だ。プログラム名やフォルダ名なんかが決められない。後から変えるといろいろ修正しなくてはいけない。一括置換するのは怖いし。JavaだとEclipseのリファクタリングで一発なんだが。

・なんだか急にコンピューターの話が多くなってしまった。若干不本意である。

・今は高校生のときくらいから本棚にあった(気がする)フィリップ・K・ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を読んでいる。

フィリップ・K・ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』

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