Sunday, June 21, 2009

日記 2009/06/20, 21

・昨日はアラザルでvol.3に向けての会議。企画やインタビューのアイディアについて議論する。

・その後の飲み会で、ロックはもうソニックユースだけで良い。というような話題で盛り上がる。ソニックユース、本当にすばらしいバンドだと思います。思い入れありすぎます。

・実家の近くのブックオフでポール・ヴィリリオ『パニック都市』、J・G・バラード『時の声』、ジャン=リュック・ナンシー『神的な様々の場』、ピエール・クロソウスキー『ニーチェと悪循環』を買う。しかし読むのは少し先になりそうだ。今はフーコーの『言葉と物』を読んでいるが、読むのが遅くて全然いつ読み終わるのかわからない。

・少し前だが、水谷浩章のバンド phonoliteの『Still Crazy』を聞いたが、これが名作。かなり大所帯のアンサンブル・ジャズだが、ホーンセクションがリズミカルに盛り上げていくような類いのいわゆるビックバンド的な編成ではなく、2本のフルートを中心にすえ、トロンボーンやチェロの音色が全体を包み込むようなとても穏やかな演奏が聴ける。中でも中牟礼貞則のギターは絶品。ジャズギターの一番美しい音色のイメージを再現してくれているようで、なんというか心が温まるような気持ちになる。

Saturday, June 13, 2009

Lee Konitz, Don Friedman & Attila Zoller / Thingin

Lee Konitz, Don Friedman & Attila Zoller / Thingin
・この前渋谷で買ったLee Konitz, Don Friedman & Attila Zoller / Thingin (hatOLOGY 547)を聴く。2000年の録音である。ちなみに、このリー・コニッツという人はモダンジャズでも50年代から活躍している、つまりチャーリー・パーカーなんかと同時代の人であるんであって、未だ活躍をしているのには恐れ入ります。この作品はアルト、ピアノ、ギターのトリオ。50年代からコニッツはギターとのデュオで信じられないような名演を残しているけれども、ここでも自分のソロの時にはピアノを抜いてギターとのデュオで演奏している箇所があって、やはりすばらしいです。まあ、やっぱりかつてのクールネス全開で切れまくっていた録音ほどのひりひりした緊張感は無いかもしれないけど、一時代を築いてきた人だけが放つことができるオーラがあります。あとこのアルバムで発見だったのは、ドン・フリードマン。不勉強のため、彼は名盤「サークル・ワルツ」でしか知らなかったけど、その後も活動を続けていたんですねえ。ジャケットを見るとやはり相当にお年を召されていらっしゃるが、タッチも指さばきもシャープで、むしろ瑞々しい。
このアルバム、実はこれを書いている時点でまだ最初の2曲しか聞いていないんで、これから後の方の曲も聴きます。

Sunday, June 07, 2009

日記 2009/06/07

・アラザル2、大手書店などで発売開始してます!

・ヒアホン vol.2にジム・オルーク『I'm happy and I'm singing and a 1, 2, 3, 4』のディスクレビューを書きました。

・しかし、ヒアホン面白いです。この雑誌でしか紹介されないような音楽がたくさんある。と思う。他の音楽誌をチェックしている訳ではないので・・・。そのヒアホンvol.1を読んで買ったSalvatore Sciarrino『Orchestral Works』が良い。3枚組で、一枚目しか聞いていないが、とても繊細な響きの弦楽作品。

・今日はアップリンクでロシア革命アニメーションを見てきた。ジガ・ヴェルトフ監督による「ソヴィエトのおもちゃ(1924)」と、ウラジーミル・タラソフ監督の「射撃場(1979)」が特に気に入った。前者は24年の作らしいが、音楽の録音がかなり高音質だったのは、後から別に録音したからだろうか。後者のBGMはフリージャズだったが、これも相当にスタイリッシュだった。

・今日は8枚ほどCDを買ったのだが、全部紙ジャケであることに家に帰ってから気がついた。

・先日ヘルムート・ラッヘンマンのコンサートに行った。すばらしい演奏会だった。会場では三上君と西田さん、諸根さんに会う。彼らも絶賛していた。特に感銘を受けたのはクラリネット、チェロ、ピアノによる『アレグロ・ソステヌート』。僕は現代音楽ではクラリネットの演奏が好きなことが多い。よく使われているしね。