Saturday, April 07, 2012

Pina 3Dと写真美術館

いつもなら土曜は昼近くまで寝ていることが多いが、今日は映画を観に行くために普段より早く起きた。朝から快晴。まだ寒さが残っているものの、冬の鋭さに比べれば格段に緩やかになった。今日は新宿のバルト9に『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』を観に行く。これが朝9:30と夜21:10と23:45の回しかなく、夜でないとすると早起きするしかないのである。

映画はコンテンポラリーダンサー/振付家のピナ・バウシュの追悼ドキュメンタリーで、なんと3D上映ということでとても楽しみにして観に行った。で、いたく感激してしまった。コンテンポラリーダンスを自然光の下で観る機会なんて僕は持ったことがないが、本作では映像作品であることを生かしてロケ(という言葉でよいのだろうか)で撮影したシーンが多く、そしてそれらが極めて美しい。さらに3Dであることでロケでの臨場感が強まっている。劇場での撮影でも、群舞のリアリティーも3D撮影ならでは。

もう少し感想を書こうかと思ったが、続きはアラザルでレビューしようか。とにかく、本作はぜひ劇場で多くの人に観てもらいたいと思った。

午後は恵比寿に移動し、写真美術館で今やっている展示を3つ見た。『生誕100年記念写真展 ロベール・ドアノー』展、『幻のモダニスト 写真家堀野正雄の世界』展、『フェリーチェ・ベアトの東洋』展である。書いた順に観たのだが、映画を見た後にはしごすると堀野正雄展の途中あたりで結構疲れた感じになってきた。お茶でもしようかとも思ったが、閉館までの時間に余裕がなく、ベアト展に突入。しかし実はあまり期待していなかったこのベアト展が存外に素晴らしく、最後は疲れを忘れてまた没頭できた。展示されているのは(というかベアトが活動したのが)写真術の初期、1860年代あたりの作品なのだが(ドアノーの約100年前!)、驚くほど完成されている。日本の写真が多く展示されているが、どの写真も美しい。

今は映画の後に新宿で購入したカエターノの近作(といっても2006年)『cê』を聴いている。カエターノは歳をとらないなあ。相変わらずのびやかな歌声と、ソリッドなギター。よいアルバムです。

No comments: