Tuesday, May 08, 2018

「切り裂けよ、夜」アラザルvol.11原稿について


アラザルvol.11では「切り裂けよ、夜」と言う詩を書いたわけですが、批評誌で何故詩なのかと言うことについては一応言い訳がありまして、それはつまり、前号までで一旦音楽/即興論「芸術/音楽、そして世界と主体」の連載を完了したのですが、今回の号で書いたものは連載で展開した内容について実践的に作品化する試みの結果だった、つまり批評的な指向で発想された言語作品なのだから、それは批評誌にふさわしかろう、というものだったわけです。今回の詩は、音楽、即興、あるいは芸術ということについて考えた連載での理路を使って書かれています。ですので、テイストが大きく異なっていますが、これまでの連載を読んで頂いた方にこそ、特に今回の詩は読んでいただきたいと考えています。とはいえ、一応詩として書いているものなので、論考として書いていた時とは全く違う書き方になっていますし、特に最終的な形に落とし込む時の価値基準のようなものはまるきり異なるものでした。そういった意味では書く楽しみの大きい原稿になりました。詩を書いて公開する、というのは初めての試みではあるので緊張しますが、是非お手に取ってご笑覧いただけたらと思います。

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